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どうしようもないネタメモブログ。 ツッコミ可。空月のツッコミ返し有。 原稿とかで忙しい時はこっちで更新してます。
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お題メモ。


間違ってるって、言って


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「なー、花井」
「…なんだよ」


辺りは暗く、彼らの周りだけがぽっかりと浮き出るように明るい。
自動販売機の前でしゃがんで、大量のジュースを取り出しながら花井は返事をした。
花井の言い方には言外に、どうせくだらない話だろ、という呆れが混じっている。
田島は田島で花井がそういうことを考えていると大体予想していたので、特に嫌そうな顔もしない。
当然のように渡されたジュースの缶を奪い取るように受け取って、花井を見下ろしそのまま続ける。
じ、と瞳がこちらを見ている。


「花井さあ、三橋のこと、好きだろ」


返答に困った。

たとえば。三橋は「いいやつ」だ。
一生懸命で、誤解される性格だけれど野球が大好きで、なんだかんだ言って他人思いで。
しかしおそらく、想像でしかないが、田島のいう「好き」はそういったことではないのだろう。


「…何言ってんだ、オマエ」


夏の暑さでカラカラに乾いた喉が、いやに張り付いた。
部員全員分の買い出しは、なかなか手間がかかる。立ちあがって金を入れ、買い出しメモと照らし合わせて、ボタンを押す。
ゴトッとどこか生々しい音を響かせて落ちてくる缶を目で追って、ため息をつく。


「ヘンなの」


どこが。そう思って口には出さず、花井はまたしゃがみこんだ。
缶をすべて取り出し、


「みんなさ、三橋が好きなのに」


立ち上がって振り向き、


「なんでそんなにオクテなのかな」


田島と自分が持っているものとメモを見比べて、買い忘れがないかチェックする。


「みんな、互いに知ってる癖にさ?」
「……」
「ヘンなの!な!」


花井は田島に背を向けて歩き出した。
腕に抱え込んだジュースの缶が、ひやっと冷たい。




ああ、きっと。




俺ら全員、知ってるから。





なにも、かも。



************************************************************


いつかこんな感じの三橋総受け話が書きたい。
みんな三橋が好きで、互いの想いを知ってて、でも手は出さない。
でも大好きって気持ちはときどき溢れそうになるし、たまに嫉妬が酷くなって襲いそうになったりする。
そんな不安定な関係、とか。


そして夜の自販機前設定は◆のAに触発されまくっている。モロバレ。



ぺり、ぺり。


ほどこされた包み紙を指先で不器用に開く。


ぺり、ぺりり。


口の中に放り込んで、甘さを確かめるように転がして、いっかい、にかいと、咀嚼。
ああ、おれ、しあわせ。と言わんばかりの恍惚としたカオ。


ぺり、ぺり…


口の中からすっかり消えると、瞳はまた、新しい包み紙を探す。
また、不器用にその身を剥いで。


ぺり、


ぺり、


ビッ!


空に高く茶色の丸い物体が舞い上がり、
逆に三橋のカラダは地に叩きつけられて。



「ど、うし…?」


驚きに見開かれた瞳に、嗤いかけた。


「やろうぜ、三橋」



拒絶は、聞かない。






んな不器用に俺の心を切り裂くな、バカ。

田島が天才天然言われているのは、おそらく奴の思考回路が読めないから、なんだろうね。

天才ってさ、思考過程が色々吹っ飛ばしているように見えるから。
本当は「お、は、よ、う」の順に論理が進むはずなのに、彼は「お→う」と一気に飛んでいるように周りからは見える、ってわけ。

だからたぶん色々考えてるんだけど、その論理思考部分が理解できないから天才であり天然、なんだろね。
(あ、なら三橋もおんなじか!)



そんなことを思ってみた。



「なあお前、本当にバカだよな」
「う…ひっく…」
「なんつーかさ、ホントに。バカ」
「ひぅっ…!」
「あ、今唐突に思ったぞ。お前みたいなのが救いようのないバカ、なんだな!」
「ぅぅ…」
「なぁ、廉。だからさ」
「は、ぃ」
「バカならバカらしく、笑ってろってんだ」



だってバカ、なんだから!
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