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どうしようもないネタメモブログ。 ツッコミ可。空月のツッコミ返し有。 原稿とかで忙しい時はこっちで更新してます。
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「ハレルヤ」



口に出して言うことに意味がないことは知っている。
歳を経て知った。そう思っていたけれど、実際ははじめから知っていたに違いない。



――なんだよ。
「僕たち、一人でよかったって、思う?」
――さあ。そもそも一人なのか、怪しい話だけどな。



笑った声が自嘲みたいだった。
ああでも、とアレルヤは思う。それが自分に向かっているのだとしたら、間違いなく自嘲なのだ。



――俺らはいつだって答えには辿り着かない。道は終わらない。
「…――堂々巡り、か」
――ああそうだ。思考も運命もぐるぐるぐるぐる回り続けて止まらない。それでいい」
「でも、いつか」
――いつかなんて、あるとでも。



ハレルヤは感情のない声で言い放った。



「僕は、信じてるよ」
――俺が信じてないのにか。
「…一人なのにね」
――一人なのにな。



ため息をついたのはハレルヤかアレルヤか、それとも二人ともか。
どっちでもいい、ということは二人とも同じ気持ちだったということなのだろう。



「本当に、堂々巡りだ――」
――嫌か。
「さあ…?」
――相変わらず考えの定まらねえ奴だな。
「仕方ないだろう。定まってるのは君のほうなんだよ?ハレルヤ」
――それであきらめるのか。
「…っ、」



自分に自分が嫌なことを言われるなんて、自分の傷口を開いているようで気色悪い。
右目が痛んだ。(それは自分から見れば確かに右目だったのだけれど、相手から見れば左目なのだからやるせない)



「やめてよハレルヤ…あきらめた?いつ?」
――俺の存在を許している時点で、一つ。自分の存在を肯定できない時点で、二つ。
「違う…それは違うんだよ…」
――そうだ堂々巡りだ!
「ハレルヤ!」



叫ぶように名を呼ぶと、ハレルヤは何かを言いかけ…開いた自室の扉に沈黙した。



「あ…」



アレルヤが顔を上げると、そこには刹那の姿。相変わらずガンダム以外には興味がなさそうな鋭い顔で、アレルヤを凝視している。



「あ、ええ、と…」
「……」



刹那とてアレルヤが叫んだ悲鳴にも似た名を聞いていなかったわけではないのだろう。けれどそれには触れず、アレルヤの前まで歩いてくると。
アレルヤの両肩に、ぽん、と手を置いて。



「どうどう」
「……………え」



馬を抑えるときのようにぽつりと呟き、すぐに踵を返すと去っていった。
二人で一人だとかややこしい関係の彼らは。



「……」
――……。
「…ぷっ」
――…はっ。



同時に噴出した。




――ま、一人なんだとしたら、よかったことも一つだけ。
「?」
――取り合わずに済む。
「……うん、そうだね」





たとえそれが、誰が望んだものでなかったとしても。
あの少年は興味深く、「そうか」と短く返してくれるに違いないから。






――堂々巡りは、終わらない。











*******************************************

勘違い甚だしいハレアレ刹。


どう?



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