どうしようもないネタメモブログ。
ツッコミ可。空月のツッコミ返し有。
原稿とかで忙しい時はこっちで更新してます。
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さあどうだろうなあ、と御幸は笑った。
それは別に降谷に対するあてつけでもなんでもなかったのに、なんとなく嫌みったらしく見えたのは、それが優越感に満ち満ちていたから、だろうか。
「でも、あいつ御幸先輩の話になるとやけに突っかかるし」
「おー」
「それに、御幸先輩のこと、気にしてる」
「うんうん、そうだなあ」
で、だからお前はそれを言ってどうするんだ?
着替え終わってこちらを見た御幸は意地悪そうな笑みを顔に張り付けていた。楽しそうにも見える。
「別にどうも」
「ウソつけ。何もないなら、沢村が俺のことを好きらしいなんて、言うはずがない」
「…よくわかってますね」
「キャッチャーだからな!」
まるで沢村が使いそうな無茶苦茶な論理を語ってみせるのが正直癪に障った。
むかつく。小さい声でつぶやくと、かの先輩は声を上げて笑う。
「なにお前、勝ち目がないってことの確認にでも来たのかよ?」
「まあそんなところです」
「……へえ?」
で、どうよ。晴れて負ける気になったか?
御幸の言葉に降谷はしばし逡巡した。それはとても長く、待ちくたびれた御幸が荷物をカバンにしまいこんで降谷の横を通り過ぎるその瞬間まで、続いた。
「…いいえ」
御幸の足が止まる。
「晴れて、勝つ気になりました」
御幸の口角が上がった。降谷はそれを見たわけではなかったけれど、どうせそんな顔したのだろうと想像していた。
「そりゃあ、潰し甲斐があるわな」
「それは、よかった」
バタン!
背後で鳴ったドアの音に、降谷はようやく着替えを始めた。
終
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栄純出てきてねー!けど御幸vs降谷→栄純です。
この三角関係好きだなー。
…これが御幸先輩の恋愛相談室vの裏話だったらいやですね!(おい)
だいきらいなもののだいすきなものはだいすきなのです。
(え、なら、あいつはどうなの!)
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