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どうしようもないネタメモブログ。 ツッコミ可。空月のツッコミ返し有。 原稿とかで忙しい時はこっちで更新してます。
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「嫌いなものが好きって、あるじゃん」



そいつはけろりとそんな変なことを言って、笑った。
意味がわからないので黙っていると、猿野は子どものようにおどけて歩いてみせる。見えない縁石の上を歩いているように、滑稽に。



「だからさ、すっごい嫌いなんだけど、だから好き、なんだよ」
「なんだよそれ、意味わかんねー」



思った通りを口に出したつもりだ。(もしそうじゃなかったとしても、俺はそのつもりだ)
猿野はふうんと気のない返事をして(でもそれすら気があるように聞こえるのは見えるのは何でだ)、俺を振り向いた。
いたずらっぽい笑みを浮かべたその顔に、ちょっとゾクッとする。
存外形の良い唇が素早く動いた。



「俺、お前のこと、すっごくすっごく、嫌い」





さあ、どっちだ?










********************************

ミスフルより芭唐×猿野。
芭猿すきーv


すっごくすっごくって二回言ったぞ!?え、それは関係ない?



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猿野が凪さんを好きなことでもって自分が猿野を好きな気持ちを適当に扱う剣菱さんな剣猿を書く。







ああ、凪さんはほんとうにおうつくしい。


おだやかなまなざし、やわらかなしゃべりかた。


きれいな笑顔、鳥のさえずるような声。




やさしい、こころ。





「猿野さん」
「はい!」
「きれい、ですか?」
「はいっ!そりゃあ、もう…!」
「ううん、それは」



あなたの方よ。



うるわしきひと。







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凪猿が好きです。きっと猿の片想いと見せかけて、きちんと恋愛感情として熟しているのは凪さんの方だと思います。
タイトルが某歌からきているのはモロバレなのでそっとしておいてあげて下さいorz


きれいなきれいなあなたに、わたしじゃふさわしくないとしても。






視界の端で力強いボールが唸りを上げた。
姿を見なくてもわかる。犬飼冥だ、と。
けれどいちいち確認してみせるのはなぜだろう。
もしかしたら、自戒のためかもしれない。

彼には、敵いっこないって、いう。


「子津っちゅー!」
「う、わ…!?」


後ろから飛びつかれて、子津は思わず前につんのめった。
けれど転ばずに済んだのは、もしかしたら一生懸命な彼に配慮をして、なのかもしれない。
声を聞いて、というよりもこんなことをするのは彼くらいだから、子津は苦笑しながら体制を立て直す。すぐに離れてしまった猿野のぬくもりを、名残惜しく思いながら。


「どーした子津!まだまだ修行が足りないぞ~?」
「ひどいっすよ猿野くん…」
「ひどくなーい!お前、なーに余所見してんだ~?」


顔をのぞきこんでくる猿野に思わず仰け反り、子津は肩を落とした。


「いや…犬飼くんには敵わないなあって、思ってたんすよ」
「ええ?お前、あんな犬ッコロも倒せねーの?いいか、あいつの弱点は偏食だ…まともな食事を与え続ければあるいは!」
「そうじゃ、なくて」


バカバカしい冗談にツッコまない子津に、猿野は瞬きをする。
そう。犬飼には敵わないのだ。
投球も。
この愛しい彼の心を、掴むことも。


「ふーん」


わかったのかそうじゃないのかよくわからない相槌を打って、猿野は犬飼を見やった。


「勝たなくてもいい」
「え?」
「つか、勝つな。勝つなよ、子津」


らしくない真剣な声が妙に耳にこびり付く。
茶色の瞳がしっかり犬飼の投球フォームをとらえ、そして子津に戻ってくる。


「お前はそのままでいろよ」


犬に勝てない、鼠のままで。



「そしたら、犬じゃなくて、お前を好きになってやるから」







猿野の茶色の瞳の奥に、


赤い色が、見えた気がした。








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ミスフルより、子津×猿野。やっぱり一番好きかも。
闇ってあんまり好きじゃないのにたまに書いてしまう。ネタにしやすいんだな、きっと。


それは愛情の裏返しなんすね。(キミは、いつまで気づかないでいるんすか?)







「わかんないな~」
「でしょうね」
「ん~?てんごく“君”たら、冷たいなあ」


へらへらと笑う彼に猿野天国は薄く笑みを返す。普段馬鹿騒ぎをしているときのようなものではなく、冷たささえ感じられるほど。
どちらが本当の猿野なのかといえば、おそらくどちらもなのだろう。人の在り方を一面だけから捉えようなどとは無茶な話である。
鳥居剣菱は屋上で空を見上げる猿野から数歩離れて、どことなく儚く見える彼女を眺めていた。


「女が男になってまでなんて、ねえ~」


はっきり告げてやる。嫌な顔の一つでもされるかと思ったがそんなこともなく。ただ、そうですねと返される。


「わからないよ~。どうしてそこまでして野球がやりたいのか~。君も、凪も~」
「凪さんに教えてもらわなかったんですか?」
「そうだねえ。なんでだろ~」
「そりゃあ、剣菱さんが“教えてない”からですよ」


すんなりと言われた言葉は確かに的を得ている。剣菱は人を食ったような笑みで、そうだねと返した。
猿野はちょっと苦笑して、それでも優しい顔をのぞかせた。


「じゃ、いつか教えてあげます」
「うん。いつか~」
「じゃあ……じゃあ、元気でいて下さいよ?」


とたんに気弱な面を見え隠れさせるのはきっとわざとではないのだろうけれど、ちょっと卑怯だと思う。





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ミスフルより、剣菱×猿野。
猿が女の子なのに男のふりして野球やっているパロ。


まだまだ、野球をする君を見ていたいから。遠くからでも。


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