どうしようもないネタメモブログ。
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久しぶりに会った三橋は少し痩せたような気がした。
指摘すると筋肉がついて締まっただけだとムキになる。いやいやあれ以上細くなりようがないだろと反論し、それでは議論が本末転倒してしまうのに気づいて口を噤んだ。
訪れた沈黙に慌てた三橋は、目を泳がせて会話の糸口を探した。
「修ちゃん、あの、ね」
三橋の口から出るのは「今」で、絶対に過去じゃない。過去の延長にある今でもない。
絶対的に、「今」なのだ。叶の知らない、今。
知るために言葉というものが存在するのだが、次々に繰り出される知らないものに、叶の頭はついていくことが出来なくなる。ただ頷いて、一緒になって喜んでやることくらいしか、叶にはなす術がない。
でも、それは自分だって同じなはずだ。幼なじみは死ぬまで幼なじみだが、「今」の共有者じゃなくたっていい。
「良かったな、廉」
そう言って笑ってやれば、ほら。三橋は嬉しいのだから。
「修、ちゃん?」
「…ん、」
「ど、うか、したの?」
「――ちょっと、な」
その笑顔が歪んで見えるのは多分、事実半分、やっかみ半分に、違いない。
綺麗に歪んだ顔で笑う
カノミハ
(笑顔より泣き顔の方がまっすぐだ)
お題は「てぃんがぁら」様(Link頁より)
指摘すると筋肉がついて締まっただけだとムキになる。いやいやあれ以上細くなりようがないだろと反論し、それでは議論が本末転倒してしまうのに気づいて口を噤んだ。
訪れた沈黙に慌てた三橋は、目を泳がせて会話の糸口を探した。
「修ちゃん、あの、ね」
三橋の口から出るのは「今」で、絶対に過去じゃない。過去の延長にある今でもない。
絶対的に、「今」なのだ。叶の知らない、今。
知るために言葉というものが存在するのだが、次々に繰り出される知らないものに、叶の頭はついていくことが出来なくなる。ただ頷いて、一緒になって喜んでやることくらいしか、叶にはなす術がない。
でも、それは自分だって同じなはずだ。幼なじみは死ぬまで幼なじみだが、「今」の共有者じゃなくたっていい。
「良かったな、廉」
そう言って笑ってやれば、ほら。三橋は嬉しいのだから。
「修、ちゃん?」
「…ん、」
「ど、うか、したの?」
「――ちょっと、な」
その笑顔が歪んで見えるのは多分、事実半分、やっかみ半分に、違いない。
綺麗に歪んだ顔で笑う
カノミハ
(笑顔より泣き顔の方がまっすぐだ)
お題は「てぃんがぁら」様(Link頁より)
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