どうしようもないネタメモブログ。
ツッコミ可。空月のツッコミ返し有。
原稿とかで忙しい時はこっちで更新してます。
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「好きだよ」
わかってくれなくていい。
その分僕が、いっぱい好きでいるから。
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さあどうだろうなあ、と御幸は笑った。
それは別に降谷に対するあてつけでもなんでもなかったのに、なんとなく嫌みったらしく見えたのは、それが優越感に満ち満ちていたから、だろうか。
「でも、あいつ御幸先輩の話になるとやけに突っかかるし」
「おー」
「それに、御幸先輩のこと、気にしてる」
「うんうん、そうだなあ」
で、だからお前はそれを言ってどうするんだ?
着替え終わってこちらを見た御幸は意地悪そうな笑みを顔に張り付けていた。楽しそうにも見える。
「別にどうも」
「ウソつけ。何もないなら、沢村が俺のことを好きらしいなんて、言うはずがない」
「…よくわかってますね」
「キャッチャーだからな!」
まるで沢村が使いそうな無茶苦茶な論理を語ってみせるのが正直癪に障った。
むかつく。小さい声でつぶやくと、かの先輩は声を上げて笑う。
「なにお前、勝ち目がないってことの確認にでも来たのかよ?」
「まあそんなところです」
「……へえ?」
で、どうよ。晴れて負ける気になったか?
御幸の言葉に降谷はしばし逡巡した。それはとても長く、待ちくたびれた御幸が荷物をカバンにしまいこんで降谷の横を通り過ぎるその瞬間まで、続いた。
「…いいえ」
御幸の足が止まる。
「晴れて、勝つ気になりました」
御幸の口角が上がった。降谷はそれを見たわけではなかったけれど、どうせそんな顔したのだろうと想像していた。
「そりゃあ、潰し甲斐があるわな」
「それは、よかった」
バタン!
背後で鳴ったドアの音に、降谷はようやく着替えを始めた。
終
*********************************
栄純出てきてねー!けど御幸vs降谷→栄純です。
この三角関係好きだなー。
…これが御幸先輩の恋愛相談室vの裏話だったらいやですね!(おい)
だいきらいなもののだいすきなものはだいすきなのです。
(え、なら、あいつはどうなの!)
いつもの悪ノリネタなんで・・・
苦手な方は踵を返して下さいな。
それも空月が時代考証まるで駄目!なので、江戸と言いつつスタンスはぎんたま(じゃんぷ)みたいな感じです;
時は2XXX年。世界は各国同士の争いの中で変革に変革を重ねていた。それはここ日本でも同様の事。
政府が苦肉の策として提示したのが、この地に古くから伝わる妖(あやかし)の力による対外防衛政策。そして、環境・資源対策を考慮に入れた国そのものの江戸時代化であった。
そんな東京――現在では再度名を変え「江戸」と名づけられたこの地に、代々裏の仕事を行うヤクザ者の集団が数多くあった。
政府は彼らのような者達の外へ向かう暴力的な力を、逆に正義のために用いようとする。彼らに「魔」を退治させることにしたのだ。
魔――それは、戦闘のために利用されるようになった多くの妖らが、人間に悪用されたり自分たちの意志で持って暴虐非道の限りを尽くすようになってしまったもの。そしてまた、犯罪者である人間を指す。
彼らに退魔を退治する力を授ける事により、彼らは暴れる事の出来る正規の場所を手に入れたのであった。
そんな暴れ者の集団のひとつ、青道組が、この駄話の舞台となるのでありました――。
なんて、そんな感じでお願いします(苦笑)。
要は言葉も存在している技術もほとんど今と変わらないけど、環境保全の為等の理由でそれを放棄している、と。
だからみんなの格好も着物だったりします。
また退魔なんてかっこいいこと言ってますが、実際は悪い事をしているのは大抵人間で、退魔に抵抗できる能力の持ち主「退魔術士」を保持している組はほとんどないのであります。
キャラ設定~(でもまだあんまり決まってない~)
沢村栄純・・・次期青道組20代目組長。兎に角明るく元気で可愛らしい、みんなのアイドル。人を引き寄せる魅力を持つ。
女の子である以上嗜みとして琴や舞を習っているが、本人は戦っている方が好きで刀術の鍛練を怠らない頑張りやさん。
(実は舞いやらもなかなか上手だったりしてときどき周りを驚かせる)
幼い頃に祖父である先代組長と両親が謎の死を遂げ、二歳のとき親戚筋である片岡の元に預けられる事になる。
潜在的な妖力(妖と戦うための能力を使う際消費する力)は高いが、どうやら妖にさえモテてしまうらしく妖に狙われる事もしばしば。
五歳のとき、「妖しか見えない」という奇病にかかったことがあり、それ以来更に妖力が増した。
夢は青道の組長になってみんなに「姐さん!」と呼ばれること(笑)。
武器は刀とドスの二刀流。また、逆上すると人格が変わってメチャ強くなる。ただしその後妖力の使い過ぎでぶっ倒れる。
御幸一也・・・退魔術士。栄純第三の部下(栄純談)。
二枚目な外見と若干人を小馬鹿にしたような発言が多く軽く見られがちだが、誰より青道と栄純のことを考えている。が、あまりにベタベタしすぎて栄純には嫌がられもしている。
退魔術士としての腕は天下一品であり、組の在り方に口を出す事もできる青道扇の要。
金丸・・・下男。栄純第一の部下(栄純談)。
片岡の元で働いていたが、栄純の遊び相手として抜擢され事実上の幼馴染のような関係に。
栄純の事は好きだが基本的に素直になれない。
降谷暁・・・栄純の第二の部下(栄純談)。
栄純の彼氏(!?)として登場するもののその素性は謎。普通の人間ではないらしいが・・・?
結城哲也・・・青道のキャプテン。
栄純に剣術を教えている。栄純には将棋を教えられている。
基本的に栄純には甘いので大抵の事は押し切られてしまう。
一応栄純の婿には一番近いポジション(=青道で一番強い男)にはいるのだが、本人はイマイチよくわかっていないらしいことが判明。
片岡鉄心・・・青道の現組長。ただ本人は、これはあくまで代理であるとの弁を崩さない。
あまり表には出さないが、栄純のことをとても大切にしている。
今は降谷が栄純とデート(!?)しているのを御幸先輩たちが追跡するネタばかり個人的に盛り上がっていて困ったものです(ホントにな!)。
ちゃんとシリーズで書きたいなあ。
「しんっじらんねーーー!」
栄純はロッカーを乱暴に閉めた。金属が軋んで耳障りな音を立てる。
その様子を見て春市は苦笑する。基本的にさっぱりした性格の栄純はひとつのことにいつまでもぐだぐだこだわったりする性格ではない。こんな風に部活が終わってもまだ昼間のことを気にしているのかと思うと、むしろ“彼”は思われているのではないだろうかとさえ感じる。
「まあ、降谷くんも悪気があったわけじゃないと思うよ?たぶん」
「いや!春っち、あれは俺をおとしめようとした罠だぞ!」
わんわん吠えるように喚く栄純は確かに小犬みたいだなあと春市は思った。あれ、誰がそんなこと行ってたんだっけ?と首を傾げ、問題の“彼”であったと思い出した。そういえば小犬みたいで可愛いとつぶやいていた気がする。
春市が栄純を宥めようと口を開きかけると部室のドアが開いた。
入ってきたのは、
「あ、降谷くん・・・」
「!」
練習で汗だくの降谷を見て、栄純は固まった。その頬にさっと赤みがさしたのに気付かない春市ではないが、このまま放っていくのもかわいそうかなあと二人に挟まれ微妙な気分になる。
降谷は二人を一瞥し、自分のロッカーへ向かった。幸か不幸か彼のロッカーは栄純や春市から離れたところにあったので、あまり顔を合わせずに済んだ。
春市が横に視線を移すと、栄純は既に着替えを終え、春市を待っているようだった。その実ちらちらと降谷の方を見ているのだから、なんとはなしに微笑ましくなってしまう。
――なんだかこのまま俺が栄純くんと帰ったら、むしろ降谷くんがかわいそうかも。
春市が荷物を抱えると栄純の表情がほっとしたものへと変わった。
「春っち・・・終わり?」
「うん。あ、でも」
降谷を振り替えって、一言。
「降谷くん、栄純くんに何か話あるみたいだから」
「え゛」
「俺先行くね」
にっこり微笑んで、栄純の肩に手を置き、春市は部室を出て行ってしまった。視界の端に、普段は無表情だノーリアクションだと言われる彼の動きが確かに止まるのを捕らえて、吹き出しながら。
春市がいなくなってしまい、かといって二人の間に会話があるわけでもない。いつもだったら栄純がどうでもいいくだらない話を始めるのだが、今日はそれもなかった。
ではなぜなのかと考えると、昼休みのことが頭を過ぎるわけで。
「・・・降谷」
ぽつりとつぶやくように名を呼ばれ、降谷は栄純を振り向いた。普段あれだけうるさい栄純が俯いていて、それだけで自分のした事の重大さがわかる。
「なんで・・・あんなことしたんだよ・・・」
「言ったでしょ。お返し」
栄純が勢いよく顔を上げた。目元にうっすら涙が溜まっていて、さすがの降谷も目を見開く。
「俺はバレンタイン、何もやってねえってば!」
「知ってる。欲しいって言ったのに、くれなかったもんね。だから代わりに」
「だ、だからって・・・みんなの前で!」
そう。今日の昼休み、いつものように春市のところに遊びに来ていた栄純は、突然降谷に渡されたのだ。綺麗にラッピングされたお菓子の箱を。当然のように教室中、いや降谷は女の子に人気があるから学校中の噂になっただろう。それも栄純は降谷にチョコなどあげていなかったのだから、いい迷惑である。
「お前女の子に無駄に人気あるんだから、ああいうこと、ほんと、やめろよな・・・!?」
降谷は着替えを終え、ため息をついた。ああ、相変わらずこの鈍感は、何もわかっていないのだと。
栄純は野球部を始め男にやたら人気があるのだ。本人はまるで気付いていないのだろうが、クラス内でも同じこと。
降谷はこちらを睨み付けてくる栄純に近づいた。瞬間栄純は後ずさりかけたが、悔しかったのかなんなのか唇をぎゅっとむすんで踏み止まる。
――そういうのも、可愛いだけだってば。
「沢村」
「なん・・・だよっ」
「ごめん。君が僕のものだって、見せ付けたくて」
「は」
栄純はまあるい艶々した瞳をますます開いた。
降谷の手が栄純の頬に伸び、赤みがかったそれに触れる。
「だって君、自覚ないし」
「なっ、なんの」
「いろんな人に好かれてるのに、全然気付かない」
「へ、や、そんな」
「でも僕が一番好きだから。君のこと」
手にちょっと力を入れて、こちらに栄純の顔を近づけて。
「あわっ・・・!?」
バランスを崩した栄純を抱き留める。持ったカバンがどさっと床に落ちた。
幼さが残る可愛らしい真っ赤な顔に、吐息がかかりそうな位置で唇を寄せる。
「好きだよ。栄純」
ささやいて、唇を奪って、抱きしめる力を強くした。
愛しいこの子の唇からは、あげたキャンディの甘い味がした。
終
***********************
降沢ホワイトデー。
だってもらったもんは食べるもん!それだけだからなっ!?好き、とかじゃ、ないッ!!
警視庁捜査一課…じゃないけど、その中の特別班?みたいなかなーり捏造設定で栄純受け。
栄純はおとり捜査官で、おとりのときは必ず女装をさせられる、という(笑)。でも別に騙す相手にはバレバレなんです。でも栄ってば可愛いからそんな抜けた所にもハマっちゃって、相手がでれでれになってくれる。
仲間としては栄純は役に立ってくれてうれしいけどちょっと悔しい。え、あの子俺のなんだけど、みたいな。
そんな特別班に降谷が新米で入ってくるところから始まります。
はじめはそんな妙な状態にとまどうんだけど、いつの間にか栄純のことが気になってしょうがなくなるふるやん。
栄純はやっぱりクリス先輩らぶだったり、警官になるきっかけは御幸先輩だったり、まあいろいろ。
そんなパロ書きたいなあ、という戯言でした。